復興を担い得る人材育成を!

2017.03.31

2016年9月1日~2017年2月28日の間、皆さまよりお預かりいたしました募金を2017年3月31日に一般社団法人福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会(あすびと福島)へ寄付いたしました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。
なお、寄付金の使途については、後日改めてご報告させていただきます。

2017.10.20

あすびと福島 2017年夏・活動報告

 福島での若い世代の育成に取り組む私たちは、小学生から大学生を対象に、この夏も様々な体験の場を提供してきました。小中学校時代から私たちの南相馬ソーラー・アグリパークで学んだ子供たちが高校生や大学生となり、ボランティアとして運営を補助する姿も見られ、地域における人材の循環が成果として顕れていることと感じた夏でした。
 皆様から頂いたご寄付は、下記のような活動を行う際の人件費などに充てさせていただいております。福島に新しい価値を創造するための人材が一人でも多く生み出せるよう、これからも活動を継続して参ります。

 ① 再生可能エネルギーがテーマのサマースクール
 ・ 7月22日、72名の小学生が親御さんたちと、太陽光の様々な体験を行いました。
まずはパークオリジナルの「動くソーラーパネル」を使って、パネルの向きや方角による発電量の変化を体感。 続いて、液晶ディスプレイを用いた光の三原色を体感する実験を行い、予想と違う色の組合せに驚き、積極的に疑問点を実験で解決していく様子も見られました。最後は光の特性を踏まえながら、光を屈折させる、偏光板という素材を使用した工作。偏光板を通した不思議な色の変化を応用して、万華鏡やステンドグラスを作りました。身近なものを使い、さらに高校生たちがサポート役を務めたことで、小学生の太陽光に対する理解が深化しました。
 ・8月20日、約30名の小学生や保護者が集まり、 太陽光パネルを一から組み立て、公園を照らす街灯を手作りしました。太陽電池セルをはんだごてを使って丁寧に直列に繋ぎ、繋いだ太陽光電池セルをラミネートすることで、一枚の太陽光パネルを作りました。最後に、完成した太陽光パネルを小高小学校横の関場公園に街灯として設置しました。 はんだごての作業や街灯の配線作業は小高産業技術高校・電気科の高校生たちが行い、しっかりと小学生たちをフォローしていました。
 ② 高校生から社会人までが集った、世代を超えた起業合宿
 8月5日、6日では、計64名が集った起業合宿「あすびと福島コミュニティ」を開催。復興へ前進している福島に新しい価値を創造しようとする福島の高校生と大学生が、福島に向きあう社会人とともに8班の縦断チームを編成し、本気で社会的事業を立ち上げることを目標に、1泊2日の合宿を実施しました。
 原発事故による避難指示が解除されてもなお住民の帰還が進まない浪江町や、少しずつ復興に向けて状況が進み始めた南相馬市小高区を視察。地域で生活するキーパーソンから現状をヒアリング、ディスカッションすることで、初日は被災地の現状把握をする一日に充てられました。そして2日目は、参加者一人一人が「一人称で何をするか」と徹底的に向き合い、8チームからそれぞれに事業プランの発表がなされました。
 最終的には、「浪江町に帰還した人の憩いの場になるバーの立ち上げ」「荒廃した浪江町を彩り景観をつくる花のプロジェクト」「小高区の大蛇伝説をテーマにしたマンホールアートによるファンづくり」という3つのプロジェクトが選定されました。ここから各事業を半年間かけて検討し、実現に向けて動き出していきます。
寄付する

※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート