2021年度(2021年3月~2022年4月)活動ご報告

2021年度埼玉県「児童養護施設退所者等アフターケア事業」を受託し、本年度も社会的養護を巣立った若者たちに対し「就労支援」「住居支援」「自立・生活支援」「居場所事業」を行ってまいりました。
また併せて弊社の独自の取り組みとして、合宿免許を利用した「運転免許取得助成制度」に取り組みました。
合宿免許では、山形県や福島県など訪れたことがない土地へ一人で行き、約2週間、知らない人達と過ごします。ほとんどの子は「最初は不安で行きたくなかった」そうですが、合宿免許を卒業して私どもに送ってくれた感想文では、「全国の友だちができた」「良い経験だった」と喜びの言葉をいただいています。
運転免許取得ということのみならず、一人立ちをする前の素晴らしい経験と思い出になったようです。

運転免許助成実績:24名(累計255名)
  • 運転免許取得助成制度
就労支援実績:52名
 ・就労前訓練の実施
 ・リクルートスーツの無料貸し出し(8件)
 ・協力企業採用情報誌「コンパスおしごと情報」の発行
 ・オンライン会社説明会

住居支援:23名

生活支援:15名
〈特長的だった相談内容〉
 ・いま、お金も住まいもない
 ・ネットで詐欺まがいの商品を購入した
 ・ネットワークビジネスの話にのり、消費者金融からお金を借りた
 ・望まぬ妊娠をした
相談事に、行政窓口や法テラスに同行したり、連携している支援団体につなげるなどの支援を行いました。
その他に児童養護施設を退所した41名に、食品や日用品を「生活応援便」として送りました。
就職活動や学校の授業などで必要とする方々に、モバイルWi-FiやタブレットPCを貸し出しています。

自立支援セミナー:25回
 ・アンガーマネジメント講座
 ・お金の管理セミナー
 ・お金のスタートレーニング(東京スター銀行協力)
 ・自衛隊就職セミナ
 ・進学・就職のための説明会
 ・心を育てる叱り方セミナー
 ・ペップトークセミナー
 ・施設退所者セミナー
 ・レジンアクセサリー作り
 ・大宮アルディージャVENTUS 試合観戦招待

仕事体験(1~3日):11名
 ・美容院
 ・整骨院
 ・ヤギ牧場
 ・介護施設
 ・養蜂場

職業適性検査の実施(32件)
高校3年生になって進学か就職か進路に迷う児童が多く、自分に合わず早期にやめてしまう児童も少なくありません。そのため、早期から職業適性検査(GATB)を実施し、自分の適性を見極めることがより良い進路選択につながると考え、適性検査を実施いたしました。
 ・児童養護施設(30件)
 ・自立援助ホーム(2件)

今年度もアフターケアに向けた各種冊子を制作し施設や里親さんに配布いたしました。
 ・コンパスおしごと情報(就労支援)
 ・アフターケアブック
 ・お金の使い方PJ
 ・社会人マナーハンドブック
  • コンパスおしごと情報
  • 社会人マナーハンドブック
  • ひとりぐらしのためのお金の使い方プロジェクト
居場所事業(クローバーハウス)
埼玉県から受託している居場所事業「クローバーハウス」をさいたま市浦和区に開設し、今年度で3年目になりました。社会的養護を巣立った若者たちを孤立させないように、またなんでも相談できる居場所として、利用者の心の拠り所となっております。

・2021年度利用者数:850名(累計1746名)
・利用登録者数:101名
  • 居場所事業「クローバーハウス」
  • 居場所事業「クローバーハウス」
寄付する

※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート