活動レポート

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里山のめぐみ~人と自然の調和する社会をめざして

樹木・環境ネットワーク協会では、人と自然が調和する社会を目指し、環境活動を推進しています。そのモデルとして、「里山」を掲げ、人が自然の中で活動、利用すること、そして、それがより豊かな自然を育むことにつながっていきます。

里山とは、食からエネルギーまで、生活に必要なものを得るために人が作った森のこと。自分たちの生活のためにつくった場所が、結果として多様な生物の生息地となり豊かな自然を育んできたことから、これからの社会にとって重要な考え方のひとつとして注目をされています。
  • 樹木・環境ネットワーク協会"
日野市多摩動物公園内にある雑木林。愛称を「TAMAZO」といいます。
昨年ナラ枯れにより多くの樹木が枯死しました。枯死した樹木のほとんどは大木であり老木です。わたしたちは、今回のナラ枯れを森を若返ることのきっかけにできたらととらえ、森の世代交代を促そうと、取り組みもはじめました。
しかしながら、枯死した樹木は大きく危険です。倒木、落枝による事故を未然に防ぎながら、苗木づくりと森林整備を進めています。枯死により明るくなった林内には貴重な植物も見られるようになってきています。
  • TAMAZO_ライオンの森1
  • TAMAZO_ライオンの森2
  • TAMAZO_苗木づくり1
  • TAMAZO_苗木づくり2
樹木・環境ネットワーク協会では、里山のような人里に近い森だけでなく、高山での森づくりも行っています。その一つが、「八ヶ岳ワーキング」2泊3日で行う森づくり活動は、今回、若手メンバーも多く参加しました。
八ヶ岳は登山・ハイキングとしても人気があり、多くの人々が訪れます。わたしたちの活動では、伊勢湾台風による大打撃を受けた森が豊かな森へ再生するために、人々が安全にかつ自然への負荷が少なくなるよう、木道をつくり、周辺の整備活動を行ってきました。ここ数年では、木道が腐り、破損している箇所が多くなってきており、その修繕を行っています。
木道に守られた森では、美しい苔が広がります。その苔に新しい木が芽生え、育つことで、これからの八ヶ岳の風景をつくります。活動中に見る小さな木の芽に希望を想いながら、保全活動を進めています。
  • 八ヶ岳ワーキング
  • 八ヶ岳ワーキング
  • 八ヶ岳の森

※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

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