多世代にわたる多様な経験の場を

多様な経験を踏まえて育った若い世代が、自ら福島の復興・創生に貢献していくようになると、子どもたちがその姿に憧れ、自分も事業を起こせるようになろうと挑戦しようとする人材が輩出される「憧れの連鎖」が生まれます。あすびと福島では、小学生から大学生に至る次世代育成プログラムを継続して推進し、この志を実現しようとしています。
小中学生に対しては、再エネ体験学習(学校の総合学習として南相馬市の全小中学生4,200名が体験)の運営のほか、小中学生向けの週末スクールに力を入れています。特に、プログラミング教室や、ドローン操縦体験、水素エネルギー体験教室など未来志向のスクールが好評を得ており、これまでに延べ2,000名が参加しています。中には繰り返し週末スクールに参加してくれるメンバーも増えてきました。今年度、リピーターとなっているメンバーと「あすびとジュニアクラブ」を立ち上げ、継続的なプログラムの中で学びを深めています。
  • 一般社団法人あすびと福島
高校生向けには、複数のプロジェクト・ベースド・ラーニングを継続しています。県内の一次産業に関わる生産者を訪ねて高校生自らが編集部員となり取材し、食材付きの情報誌として年に4回発行している「高校生が伝えるふくしま食べる通信」は、すでに創刊から29号を重ね、現在までに10学年、9校、50名の高校生たちが参画しています。地元で働く様々な職業の大人たちを取材し、WEB上で発信する「ロールモデルを見つけよう」という活動では、取材したロールモデル10人ごとに紙ベースの情報誌としても発行し、地元高校の全生徒に配布して活動を発信しています。これらを含め、複数のプロジェクトに社団のスタッフが伴走しながら、高校生たちの成長をサポートしています。
  • 高校生向けプロジェクト「高校生が伝えるふくしま食べる通信」
  • 高校生向けプロジェクト「高校生が伝えるふくしま食べる通信」
福島出身の大学生になったメンバーには、3ヶ月に1回「ありたい自分 ・ ありたい社会 ・ ありたい仕事」を本質的なテーマとする「あすびと会」というワークショップを継続しています。学生自身の経験を踏まえて、リーダーシップやフォロワーシップにつながる内省と行動変容の場となっており、学生たちが成長を続けています 。今年度夏には、初めて「あすびと会」メンバーと県外への越境フィールドスタディを行い、宮城県石巻市で社会起業家の想いと行動を学びました。あすびと福島は、福島ゆかりの学生たちが自分をさらけ出し考えを深めるためのサードプレイスとして、これからも彼らの自己実現のためのサポートを続けていきます。
  • ワークショップ「あすびと会」
  • ワークショップ「あすびと会」
寄付する

※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート