多世代にわたる多様な経験の場を

多様な経験を踏まえて育った若い世代が、自ら福島の復興・創生に貢献していくようになると、子どもたちがその姿に憧れ、自分も在りたい姿に向かって一歩踏みだそうと挑戦する人材が輩出する「憧れの連鎖」が生まれます。あすびと福島では、小学生から大学生に至る次世代育成プログラムを継続して推進し、この志を実現しようとしています。
小中学生に対しては、再エネ体験学習(学校の総合学習として南相馬市の全小中学生4,500名が体験)の運営のほか、小中学生向けの週末スクールに力を入れています。とくに、プログラミング教室やドローン操縦体験、水素カー運転体験などは好評を得ており、これまでに延べ2,500名が参加しています。また、大学の先生と協力しての星空の観測教室や南相馬出身の大学生たちと協力したSDGSを楽しく理解するワークショップなどを通し、自分たちの地域の魅力を体験し、地域の未来を考える教室を展開しています。参加の小中学生たちは、自分たちの地域の可能性に目を輝かせています。
  • 一般社団法人あすびと福島
高校生向けには、複数のプロジェクト・ベースド・ラーニングを継続しています。例えば、県内の一次産業に関わる生産者を訪ねて高校生自らが編集部員となり取材し、食材付きの情報誌として年に4回発行している「高校生が伝えるふくしま食べる通信」は、すでに創刊から31号を重ね、現在までに10学年、10校、53名の高校生たちが参画しています。その他にも、地域への想いを持って活躍する様々な職業の大人たちを取材し、WEB上で発信する「高校生発 ロールモデルをみつけよう!」という活動など、多数のプロジェクトに社団のスタッフが伴走しながら、高校生たちの成長をサポートしています。
  • 高校生向けプロジェクト
  • 高校生向けプロジェクト
福島出身の大学生には、3ヶ月に1回「ありたい自分・ありたい社会・ありたい仕事」を本質的なテーマとする「あすびと会」というワークショップを継続しています。学生自身の経験を踏まえて、リーダーシップやフォロワーシップにつながる内省と行動変容の場となっており、学生たちが成長を続けています。また今年度から半年に1回、越境フィールドスタディを開催しており、様々な地域で活躍している若い社会人との対話を通し、自分自身の未来に向き合う場を設定しています。福島ゆかりの学生たちが、自分をさらけ出し考えを深めるためのサードプレイスとして、これからも彼らの自己実現のためのサポートを続けていきます。
  • ワークショップ「あすびと会」
  • ワークショップ「あすびと会」
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※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート