自然とともに生きる社会を!

2014.09.30
2014年4月~8月31日の間、皆さまよりお預かりいたしました募金を2014年9月30日に特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会へ寄付いたしました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。

2015.04.01
【キボウのカケハシからの寄付金使途報告】
貴重な里山(森)を守る活動
 日本は世界的にみても生物多様性が保たれていながら、文明を発達させてきた数少ない国のひとつです。それも社会の変化に伴い、急速に失われてきています。特に、日本が育んできた「里山-SATOYAMA-」という環境は、自然環境と人間社会の共生のモデルとして注目を集めています。いただいた寄付は、東京に残された里山の復活活動に活用させていただきました。
当協会で進めている保全活動のうち、特に都心からアクセスもよい、町田市と日野市に残された里山では、保全活動によって、従来から生息していた、植物や昆虫、野鳥がその姿を取り戻しつつあります。
そうした環境では、継続して人が自然と関わっていくことが大切です。ひとつ問題を解決すると、新しい問題が浮上してきます。今後も、環境の維持となかなか手を入れることができていない範囲への活動の展開をしていかなければなりません。


子どもの体験活動
 保全しているフィールドでは、ただ保全しているだけでなく、子どもや学生など、未来を担う青少年の自然体験の場、学習の場としても利用していただくことができました。
子ども向けの体験プログラムでは、子どもたちが保全している大人たちに、木こりの作業を教えてもらうなど、現在ではなかなかできない経験から、いくつかの中学校では、「里山」という人が関わることで自然が豊かになることを、総合学習の一環として学びました。
特に今年度は、不登校などで悩む中学生が通う中学校での体験学習として活動をしてきました。普段の学校での学習としては、通常よりも劣るとされてしまう子どもたちでも、自然の中では、なんら変わらない笑顔と好奇心で満ち溢れています。豊かな自然環境は、保全の対象だけでなく、青少年の精神の育成の場として、とても有用であると実感しています。
こうした体験をした子どもたちが、将来も自然に興味を持ち、持続可能な社会を気づいていけるよう、いまの私たちが努力しなければなりません。

こうしてご支援をいただけることで、継続した活動をすることができています。今後もいっそう、活動に励んでいきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

活動レポート