自然とともに生きる社会を!

2018.03.30
2017年9月1日~2018年2月28日の間、皆さまよりお預かりいたしました募金を2018年3月30日に特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会へ寄付いたしました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。
なお、寄付金の使途については、後日改めてご報告させていただきます。


2018.11.16
森の保全活動と子どもを対象とした教育普及活動に活用させていただいています。
貴重な里山(森)を守る活動
東京近郊では、町田市、日野市、武蔵村山市を中心に、埼玉、神奈川、千葉でも、そこに残された雑木林、竹林の整備・保全活動を進めています。保全活動は基本的に会員を中心に進めていますが、一般の方も参加できます。
こうした保全フィールドは全国で13か所あり、その一つに埼玉県比企郡嵐山町にある人工林と雑木林がまざる混交林があります。「嵐山ふれあいの森」と名付けて保全活動を進めているその森では、クヌギ、コナラのような雑木林だけでなく、戦後の復興のために植えられた杉・ヒノキとおった人工林が混在し、そのまま木材として使われることなく、手放されてしまった森です。当協会では、その特徴を残しながらも、見通しの良い豊かな森に育つよう手を入れてきました。
7年前に植樹を行ったエリアは、樹木が育ってきているものの、まだ雑草やつる植物の整備をしてあげないと、うまく育つことができない、とても若い森です。こうした森では、除草作業など、年間を通じて行ってあげなければなりません。除草作業は、動機を使うと樹木を切ってしまう恐れがあるため、鎌などで丁寧に行ってきましたが、最近になってようやく刈払機などを使った作業ができるようになってきました。
また、使われずに残っている杉・ヒノキは、細長くひょろっと育ってしまっているのが現状です。間伐(間引き)という、残す木を決めてそれ以外の樹木を伐採する作業が必要です。そうすることで、残った木は枝を伸ばしすくすくと育つことができるようになります。
嵐山ふれあいの森では、こうした地道な活動を進めていることで、林内の生物多様性も徐々に増えてきました。季節ごとに楽しみのある森にぜひ足を運んでもらえたらうれしいです。(嵐山ふれあいの森:http://www.shu.or.jp/protect/field_ranzan/field.html)
子どもの体験活動
 当協会では、これまでのノウハウを生かし、子どもを対象とした環境教育プログラムを実施しています。当協会で進めている保全フィールドだけでなく、都心の公園でも実施してきました。
 昨年も行った「湧き水にジャブン!みんなで探そう、川の生き物」。人気のイベントでまた実施してほしいという声もあり、今年も行うことができました。東久留米市落合川で行った本プログラムでは、子どもたちが川に入り、生きもの探しを行います。魚や水生昆虫など、生きものを捕まえて観察。生きものが生きることができる環境を学びました。
 今回は川の生きものだけでなく、森の生きものにも注目。湧き水がでている水源の森へ行き、雑木林での生きもの探しも行いました。その途中、なんとゲンジボタルを発見!季節は遅めでしたが、産卵前のメスのゲンジボタルを観察することもできました。ほかにも、カナブンやセミ、カマキリなどの雑木林の生きものたちと水の生きものたちに囲まれた1日となりました。
年間を通じて、子どもやご家族を対象したさまざまな体験プログラムを行っています。是非ご参加下さい。(http://www.shu.or.jp/activites/kids02.html)
当協会では、人と自然が共生する社会を目指し、環境の保全活動から、自然・環境の教育普及活動までさまざまな活動に取り組んでいます。特に、子どもたちが自然に触れ、学ぶ場を提供し、森や生きものと共存する社会づくりを推進してまいります。
寄付する

※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート