東日本大震災支援 ハタチ基金

2017.09.29

2017年3月1日~2017年8月31日の間、皆さまよりお預かりいたしました募金を2017年9月29日に公益社団法人 ハタチ基金へ寄付いたしました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。
なお、寄付金の使途については、後日改めてご報告させていただきます。

2017.10.30

◆被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の運営費用などに活用させていただきました

ハタチ基金では、皆様からいただくご寄付をもとに、被災地で子ども支援活動を行う事業に対して助成を行っています。今回は支援事業の一つ「コラボ・スクール」事業の昨年度の活動について、ご報告させていただきます。

東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町・岩手県大槌町では、未だ、約 3 割の子どもたちが仮設住宅に入居し続けている等、子どもたちを取り巻く教育環境は厳しいままです。また、2016年度より支援準備を開始した福島コラボ・スクール(仮)は、生徒の多くが長い県外避難生活を経験しており、学習支援や心のケアが必要な生徒も少なくありません。

未来を担う子どもたちに逆境を力へと変える「学習機会」と心のケアを提供するため、2011年よりコラボ・スクール女川向学館、大槌臨学舎を運営しています。基礎学力の向上や発展的な学習の機会の提供に加え、子どもたちの居場所機能も担っています。また、福島県ふたば未来学園高校内での福島コラボ・スクール(仮)の立ち上げ準備を開始。高校内でのカリキュラムサポートも行っていきます。
<これまでのトピックス>
2011年12月にコラボ・スクール大槌臨学舎を立ち上げたときの中学3年生が、2017年1月に成人式を迎えました。元生徒のひとりは「当時はあんな状況で、とても勉強する意欲なんてわかなかった。コラボの先生方との出会いが、その状況を変えてくれたと思います」と語ります。混乱と絶望が続く中で高校受験に立ち向かった彼らは6年間で力強く成長し、町の復興を支える存在へと育ちました。

<今後のビジョン>
 女川向学館、大槌臨学舎では引き続き子どもたちの放課後の居場所を提供しつつ、これから数年でハード面の整備が進み、震災復興の課題が大きく変わることを踏まえ、行政など関係者等とともに今後のコラボ・スクールの在り方を検討していきます。
 一方、立ち上げ準備を行ってきた福島コラボ・スクール(仮)は2017年4月に正式に活動をスタートしました。他拠点の知見を活かしつつ、「探求」という軸で子ども達が成長することで震災の経験を自分自身の強さに変えていくことの支援にチャレンジしていきます。
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活動レポート