【現場からのストーリー】子どもたちの夏休み

1ヶ月以上に渡る夏休み。
「夏休み」と聞いてワクワクする子どもがいる一方で、「どこにもいく予定がない・・・」「絵日記に書くことがない、どうしよう・・・」など、不安になる・悲しい思いをする子たちも多く、体験格差が生まれやすい期間となります。
発達段階から見ても、子ども時代に様々な体験をし、心身ともに刺激を受けることは、身体能力の発達や将来の夢をもつことなどにも繋がるため、自由にまとまった時間が使える夏休みは大変貴重な期間です。
そこで複数のLFAの運営する拠点では、自然体験やお祭りなど多岐に渡る夏休みの体験活動を行いました。体験活動を通じて、「逃げずにチャレンジする」「なければ作り出す」、そんな子どもたちの強さ・パワーを再発見する機会にもなりました。
ここでは、LFAが運営する拠点で開催したイベントをいくつかご紹介します。
  • 夏休みの体験活動
①一泊二日の宿泊キャンプ

自然に触れてみる、家の外で宿泊をしてみるという機会を作るため、小中学生12名で、日光へキャンプへ行きました。
キャンプでは、バーベキューや花火、ラフティングなど盛りだくさんの体験をしました。子どもたちにとっても思い出に残るキャンプになりました。これまで水に触れる機会が少なく、川に入ること自体を怖がっている子もいましたが、「でも入ってみたい」という子どもの思いを尊重し、職員の根気強い寄り添いで、川遊びができた子もいました。
アウトドア系のイベントは、実施のために必要な時間もお金も多くかかります。ひとり親家庭で仕事が休めないなどの理由でご家庭では実施が難しい保護者さまなどからも、「貴重な体験ができる機会なので大変ありがたい」という言葉をいただいています。
拠点職員のコメント:
子どもたちの中には、不注意でものを傷つけてしまい落ち込む、初めて入った川が思ったより怖くて泣いてしまう、など苦い思いをすることもありましたが、スタッフや他児童に励まされたり、楽しいことを経験する中で、最終的には「またやりたい」「次は○○に行きたい」「楽しかった」と話していたシーンが思い出深いです。
  • 一泊二日の宿泊キャンプ
②子ども企画の夏祭り

別の拠点では、子どもたちが1から何かを生み出したり、子ども同士の関わりが増える機会を作りたいと考え、拠点での夏祭りを企画しました。
子どもたちは、大好きな射的やかき氷、くじ引きなどを出店しました。拠点を卒業した子どもたちも駆けつけ、お好み焼きやベビーカステラのお店を出してくれました。子どもたちと繋がりのある大人の方もお招きし、大盛況のイベントとなりました。
準備段階では、「来てくれる人の目をひく看板を作りたい」と、文字の大きさや配色といったレイアウトの工夫をするなど、子どもたちは没頭して準備を進めました。
また当日は、以前は引きこもり傾向にあり、LFAの拠点に来るまでは人と関わる機会が殆どなかった子が、初めて会った人にも商品のおすすめポイントを伝えるなど、生き生きと接客する姿が見られました。
このようなイベントや日々の拠点での関わりから「他者と関わる経験」を積み重ねることで、段々と自分の思いに素直になれたり、会話の数が増えたり、積極的に自分のやりたいことに取り組むことができるようになっていきます。
拠点職員のコメント:
子どもたち一人一人が自分のお店に誇りを持ち輝いていました。一人一人にストーリーがあり、成長する姿がたくさん見られました。そして、子ども同士の関係性の深まりや場の凝縮性の高まる場面もたくさんありました。
  • 子ども企画の夏祭り
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