カンボジアで実施している『高度医療=小児がん治療』について
ジャパンハートは、「すべての人が、生まれてきてよかったと思える世界を実現する。」をビジョンに掲げ、その実現のために「医療の届かないところに医療を届ける」活動を国内外で実施している日本発祥の国際医療NGOです。
今年度で設立から20年を迎えました。20年を迎えられたのも、ひとえに皆様からのあたたかいご支援のおかげです。改めまして、スタッフ一同厚く御礼申し上げます。
キボウのカケハシを通じていただいたご寄付は、私たちの「医療を届ける」活動に大切に使わせていただきます。
【『ジャパンハートこども医療センター』の2023年度の活動】
私たちの活動の中でも大きな割合を占めるのは、前回のレポートでも触れたカンボジアの自前の病院である『ジャパンハートこども医療センター』での活動です。
ジャパンハートこども医療センターはカンボジアの郊外、カンダール州ウドンにあり、小児の患者さんについては無料での医療提供を実施し、日々たくさんの患者さんの治療や診察にあたっています。2023年度は4,193件の診察や治療・手術を実施いたしました。
私たちの病院の特徴でもあり力を入れているのは「高度医療=小児がんの患者さんの治療」で、2023年度に新しく小児がんで入院した患者さんは101名に上ります。
小児がんの治療期間は長くなるのが一般的で10ヶ月にも及ぶ抗がん剤治療を実施することもあり、入院が長期に渡ることも少なくありません。そのため、私たちの病院のベッドは常に満床が続いています。
どんな患者さんがいるのか、少しご紹介いたします。
「肝芽腫(かんがしゅ)」という肝臓のがんと闘う女の子アマラ。生後3ヶ月でがんが発覚し、ジャパンハートの病院に来て抗がん剤治療・手術を乗り越えてきました。
「横紋筋肉腫」というがんと闘う7歳の男の子、ヴィトウ。「足を残すか、命をとるか」。わずか7歳にして非常に難しい切断を迫られ、足を切断。その後も懸命に治療に取り組んでいます。
この二人以外にもたくさんの子どもたちが病気と向き合い、闘っています。
『もっと多くの患者さんを救いたい』。私たちはこの思いから、新しい病院を2025年に開設することに決めました。
【より多くの命を救うため、『アジア小児医療センターの設立』へ】
カンボジアでは、年間の小児がん発症者数は600人以上と言われています。
そのうち今の病院で治療が出来るのは、現在では6人に1人だけ。そして、私たちの病院に辿り着いた子ども達の半数は、既に病状が進行しているために命を落としています。先にご紹介した女の子アマラの罹患している肝芽腫をはじめ、がんは早期発見によって助かる確率が大幅に上がるのです。
私たちの計画する新病院『アジア小児医療センター』はカンボジアの首都プノンペン近郊での建設を予定しており、病床数は今の40床をはるかに上回る、200床を予定しております。よりアクセスの良い地、そして多くの患者さんの受け入れ態勢を整えることで、私たちはより多くの命を救いたい、と考えています。
その実現に向け、一つ一つの活動に真摯に取り組んで参ります。
寄付する
※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。
活動レポート
- 募金・寄付「アジア小児医療センター」開設プロジェクト
- 募金・寄付「命の格差」をなくす、私たちの挑戦。
- 募金・寄付コロナ後の社会を見据え、これからの支援のために
- 募金・寄付企業でも行政でも手の届かないところを救う仕組みを
- 募金・寄付「昨日よりもマシな今日」のために、クラスター対策に奔走
- 募金・寄付「50人の利用者を、24時間、ひとりで看なければならない」過酷なクラスター現場、新型コロナウイルス感染症の最前線を支える
- 募金・寄付新型コロナウイルス感染症に対する支援活動を継続して行なっています
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ジャパンハートは、「すべての人が、生まれてきてよかったと思える世界を実現する。」をビジョンに掲げ、その実現のために「医療の届かないところに医療を届ける」活動を国内外で実施している日本発祥の国際医療NGOです。
今年度で設立から20年を迎えました。20年を迎えられたのも、ひとえに皆様からのあたたかいご支援のおかげです。改めまして、スタッフ一同厚く御礼申し上げます。
キボウのカケハシを通じていただいたご寄付は、私たちの「医療を届ける」活動に大切に使わせていただきます。
今年度で設立から20年を迎えました。20年を迎えられたのも、ひとえに皆様からのあたたかいご支援のおかげです。改めまして、スタッフ一同厚く御礼申し上げます。
キボウのカケハシを通じていただいたご寄付は、私たちの「医療を届ける」活動に大切に使わせていただきます。
【『ジャパンハートこども医療センター』の2023年度の活動】
私たちの活動の中でも大きな割合を占めるのは、前回のレポートでも触れたカンボジアの自前の病院である『ジャパンハートこども医療センター』での活動です。
ジャパンハートこども医療センターはカンボジアの郊外、カンダール州ウドンにあり、小児の患者さんについては無料での医療提供を実施し、日々たくさんの患者さんの治療や診察にあたっています。2023年度は4,193件の診察や治療・手術を実施いたしました。
私たちの病院の特徴でもあり力を入れているのは「高度医療=小児がんの患者さんの治療」で、2023年度に新しく小児がんで入院した患者さんは101名に上ります。
小児がんの治療期間は長くなるのが一般的で10ヶ月にも及ぶ抗がん剤治療を実施することもあり、入院が長期に渡ることも少なくありません。そのため、私たちの病院のベッドは常に満床が続いています。
どんな患者さんがいるのか、少しご紹介いたします。
「肝芽腫(かんがしゅ)」という肝臓のがんと闘う女の子アマラ。生後3ヶ月でがんが発覚し、ジャパンハートの病院に来て抗がん剤治療・手術を乗り越えてきました。
「横紋筋肉腫」というがんと闘う7歳の男の子、ヴィトウ。「足を残すか、命をとるか」。わずか7歳にして非常に難しい切断を迫られ、足を切断。その後も懸命に治療に取り組んでいます。
この二人以外にもたくさんの子どもたちが病気と向き合い、闘っています。
『もっと多くの患者さんを救いたい』。私たちはこの思いから、新しい病院を2025年に開設することに決めました。
私たちの活動の中でも大きな割合を占めるのは、前回のレポートでも触れたカンボジアの自前の病院である『ジャパンハートこども医療センター』での活動です。
ジャパンハートこども医療センターはカンボジアの郊外、カンダール州ウドンにあり、小児の患者さんについては無料での医療提供を実施し、日々たくさんの患者さんの治療や診察にあたっています。2023年度は4,193件の診察や治療・手術を実施いたしました。
私たちの病院の特徴でもあり力を入れているのは「高度医療=小児がんの患者さんの治療」で、2023年度に新しく小児がんで入院した患者さんは101名に上ります。
小児がんの治療期間は長くなるのが一般的で10ヶ月にも及ぶ抗がん剤治療を実施することもあり、入院が長期に渡ることも少なくありません。そのため、私たちの病院のベッドは常に満床が続いています。
どんな患者さんがいるのか、少しご紹介いたします。
「肝芽腫(かんがしゅ)」という肝臓のがんと闘う女の子アマラ。生後3ヶ月でがんが発覚し、ジャパンハートの病院に来て抗がん剤治療・手術を乗り越えてきました。
「横紋筋肉腫」というがんと闘う7歳の男の子、ヴィトウ。「足を残すか、命をとるか」。わずか7歳にして非常に難しい切断を迫られ、足を切断。その後も懸命に治療に取り組んでいます。
この二人以外にもたくさんの子どもたちが病気と向き合い、闘っています。
『もっと多くの患者さんを救いたい』。私たちはこの思いから、新しい病院を2025年に開設することに決めました。
【より多くの命を救うため、『アジア小児医療センターの設立』へ】
カンボジアでは、年間の小児がん発症者数は600人以上と言われています。
そのうち今の病院で治療が出来るのは、現在では6人に1人だけ。そして、私たちの病院に辿り着いた子ども達の半数は、既に病状が進行しているために命を落としています。先にご紹介した女の子アマラの罹患している肝芽腫をはじめ、がんは早期発見によって助かる確率が大幅に上がるのです。
私たちの計画する新病院『アジア小児医療センター』はカンボジアの首都プノンペン近郊での建設を予定しており、病床数は今の40床をはるかに上回る、200床を予定しております。よりアクセスの良い地、そして多くの患者さんの受け入れ態勢を整えることで、私たちはより多くの命を救いたい、と考えています。
その実現に向け、一つ一つの活動に真摯に取り組んで参ります。
カンボジアでは、年間の小児がん発症者数は600人以上と言われています。
そのうち今の病院で治療が出来るのは、現在では6人に1人だけ。そして、私たちの病院に辿り着いた子ども達の半数は、既に病状が進行しているために命を落としています。先にご紹介した女の子アマラの罹患している肝芽腫をはじめ、がんは早期発見によって助かる確率が大幅に上がるのです。
私たちの計画する新病院『アジア小児医療センター』はカンボジアの首都プノンペン近郊での建設を予定しており、病床数は今の40床をはるかに上回る、200床を予定しております。よりアクセスの良い地、そして多くの患者さんの受け入れ態勢を整えることで、私たちはより多くの命を救いたい、と考えています。
その実現に向け、一つ一つの活動に真摯に取り組んで参ります。
※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。