未来につながる森づくり「子供の森」計画

2017.09.29

2017年3月1日~2017年8月31日の間、皆さまよりお預かりいたしました募金を2017年9月29日に公益財団法人 オイスカへ寄付いたしました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。
なお、寄付金の使途については、後日改めてご報告させていただきます。

2017.10.30

「子供の森」計画にご協力いただいた皆さま
公益財団法人オイスカ

 子どもたちの「自然を愛する心」を養いながら、地球緑化を進めるオイスカの「子供の森」計画。アジア・太平洋地域を中心とした36の国と地域において、子どもたちが学校や地域で行う植林活動や環境教育を支援し、子どもたち自身による持続可能なふるさとづくりを応援しています。皆さんからいただいたご寄附は、各地のこうした未来を担う子どもたちの取り組みに大切に活用させていただきました。今後もふるさとのために行動できる子どもたちを育てながら活動を推進して参りますので、引き続き活動を温かく見守り、応援していただければ幸いです。
 ご支援いただいた活動の一例として、世界各地で取り組んでいる活動の中から、昨年、農村地帯において植林を通じた環境意識の育成に取り組むカンボジアと、サイクロン等の自然災害に悩まされながらも、災害に強いふるさとづくりに取り組むフィジーの学校での活動をご紹介します。

<フィジー>
ナクルクルヴァカティニ小学校 (Nakurukuruvakatini Primary School)
 ナクルクルヴァカティニ小学校はビチレブ島の中心の山間部に位置しています。2016年に「子供の森」計画に参加、初めての活動ではフィジーカウリなど郷土樹種の植林を行いました。子どもたちが地域本来の自然の豊かさに気づき、消えゆく動植物や環境の保全に向けて、自ら行動できる意識が芽生えることを願って活動を展開しています。
 また、同校は全寮制であることから、子どもたちの食生活を改善するとともに、身体にも環境にも優しい農業の技術や知識を伝えるため、有機農業の指導も始めました。子どもたちからは、「気軽にできる農業の知識を学ぶことができ、自分も家で始めてみたい」という自主的な取り組みへの発展が期待できる声も聞かれました。今後は、植林育林活動を継続するとともに、子どもたちが毎日おいしくて健康的な野菜を食べられるように、学校の畑を拡大したいと考えています。 
植林を通じて、ふるさとの自然について学んでいます
初めての植林活動に子どもたちは大興奮!

<カンボジア>
●ノレア中学校(NOREA Secondary School)
 ノレア中学校は、農業が盛んなカンボジア西部バッタンバンにある村の学校です。2016年の植林活動では、メンガ、ナンバンサイカチ、チークなど110本の苗木を植えました。特にメンガは森林伐採により数が少なくなっており、こうした郷土樹種の植林活動を通じて、子どもたちは生物多様性保全の重要性について学んでいます。子どもたちは、植林後も管理を自主的に続けており、植えた苗木も枯れることなく元気に育っています。
 同校のサンソヘイ先生は、「環境保全活動に生徒たちを積極的に巻き込むことができるので、ぜひ他の地域にも浸透させて欲しい」と活動の広がりに期待を込めてコメントしてくれました。今後は、植林した苗木の管理を継続するとともに、学校や地域での清掃活動にも力を入れていきたいと考えています。
植林の前に、コーディネーターから苗木の植え方についてレクチャーを実施
大きく育つように祈りを込めて植えました

★詳しい内活動内容や他の国の活動については下記URLのHPをご覧ください
https://www.kodomono-mori.info/

活動レポート