植栽木を守る獣害対策の成果を確認!_富士山の森づくり
「富士山の森づくり」は、2002年に富士山の2~3合目にある山梨県有林が、虫害によるダメージを受けたことをきっかけに、その森を生物多様性に富み、公益的機能を発揮する強い森として再生するための取り組みです。オイスカがコーディネーターとなり、行政・企業・団体などの皆さまと協議会を形成し、もともとシラベの人工林であった森に広葉樹を植林し、森の早期再生を目指して2007年から取り組んでいます。
現在は、植えた木が育つための育林作業(除伐、下刈り、ネット補修等)を行っており、ここ数年は、獣害対策ネット(植えた木をシカの食害から守るネット)の補修がメインの作業となっています。2024年度の活動も無事終わり、約700名のボランティアの皆さんと、地元林業者によって、約1,970本のネット補修ができました。
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獣害対策ネットの補修をしている様子
本プロジェクトは2007年からスタートしており、2026年に20年の節目を迎えます。その後、2027年から第3期の10年が始まりますが、その第3期の方向性や必要な施業内容の検討を開始しました。
我々は、冬場に富士山の林道が閉まる前の10月末に、第3期の検討に向け、植えた木の成長や現場の状況を確認するために、現場に入りました。確認すると、自然に生えたカラマツが植えた木の成長を阻害している場所があることも確認でき、このように自然に生えてきたカラマツの対応方法を検討することが、今後の課題のひとつになりそうです。一方で、現場では植えた木が鮮やかに紅葉している様子も確認することができました。これまでの活動の成果をもとに、自然の中で出てくる課題を適宜確認し、対策を取りながら取り組んでいきます。
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灰色の木がカラマツ。
植えた木(ネットが巻いてある木)の間に生え、
後方まで一面に生えています。
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植栽した木の紅葉とススキと富士山。
雪が積もっていない富士山は茶色で味があります。
2025年2月には、本活動の報告と来年の計画を協議会の関係者で共有し、意見交換を行う総会を実施しました。植林開始から18年の時間がたち、植栽木が生長していく中で、森の下層植生も豊かになっています。公益的機能を発揮する森を更に活用する方法を関係者で模索し、ハーブやアロマセラピーを活かせないか等の意見交換が行われ、新しい可能性に期待が高まりました。森を見守り、適切な関わりを持ちながら森林再生を行う重要性を感じています。また毎年行っているモニタリング調査報告では、シカの頭数が昨年より少し減少していることと、シカ害対策ネットが有効に機能しているとの報告があり、ボランティアの皆さんの活動の成果がでていると、調査チームから報告がありました。
2024年度の活動も、皆様の募金のおかげで、無事に終了することができました。誠にありがとうございます。2025年度も活動頑張ります。
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総会の様子。
多くの協議会メンバーの参加がありました。
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調査チームが報告した木の成長。
成長がいい場所では、5m以上の高さに成長しています。
寄付する
※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。
活動レポート
- 募金・寄付世界遺産 富士山の森を再生! 〜100年の森づくり〜
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- 募金・寄付世界遺産 富士山の森を再生! ~100年の森づくり~
- 募金・寄付「子供の森」計画にご協力いただいた皆さま
- 募金・寄付未来につながる森づくり「子供の森」計画
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「富士山の森づくり」は、2002年に富士山の2~3合目にある山梨県有林が、虫害によるダメージを受けたことをきっかけに、その森を生物多様性に富み、公益的機能を発揮する強い森として再生するための取り組みです。オイスカがコーディネーターとなり、行政・企業・団体などの皆さまと協議会を形成し、もともとシラベの人工林であった森に広葉樹を植林し、森の早期再生を目指して2007年から取り組んでいます。
現在は、植えた木が育つための育林作業(除伐、下刈り、ネット補修等)を行っており、ここ数年は、獣害対策ネット(植えた木をシカの食害から守るネット)の補修がメインの作業となっています。2024年度の活動も無事終わり、約700名のボランティアの皆さんと、地元林業者によって、約1,970本のネット補修ができました。
現在は、植えた木が育つための育林作業(除伐、下刈り、ネット補修等)を行っており、ここ数年は、獣害対策ネット(植えた木をシカの食害から守るネット)の補修がメインの作業となっています。2024年度の活動も無事終わり、約700名のボランティアの皆さんと、地元林業者によって、約1,970本のネット補修ができました。
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獣害対策ネットの補修をしている様子
本プロジェクトは2007年からスタートしており、2026年に20年の節目を迎えます。その後、2027年から第3期の10年が始まりますが、その第3期の方向性や必要な施業内容の検討を開始しました。
我々は、冬場に富士山の林道が閉まる前の10月末に、第3期の検討に向け、植えた木の成長や現場の状況を確認するために、現場に入りました。確認すると、自然に生えたカラマツが植えた木の成長を阻害している場所があることも確認でき、このように自然に生えてきたカラマツの対応方法を検討することが、今後の課題のひとつになりそうです。一方で、現場では植えた木が鮮やかに紅葉している様子も確認することができました。これまでの活動の成果をもとに、自然の中で出てくる課題を適宜確認し、対策を取りながら取り組んでいきます。
我々は、冬場に富士山の林道が閉まる前の10月末に、第3期の検討に向け、植えた木の成長や現場の状況を確認するために、現場に入りました。確認すると、自然に生えたカラマツが植えた木の成長を阻害している場所があることも確認でき、このように自然に生えてきたカラマツの対応方法を検討することが、今後の課題のひとつになりそうです。一方で、現場では植えた木が鮮やかに紅葉している様子も確認することができました。これまでの活動の成果をもとに、自然の中で出てくる課題を適宜確認し、対策を取りながら取り組んでいきます。
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灰色の木がカラマツ。
植えた木(ネットが巻いてある木)の間に生え、
後方まで一面に生えています。 -
植栽した木の紅葉とススキと富士山。
雪が積もっていない富士山は茶色で味があります。
2025年2月には、本活動の報告と来年の計画を協議会の関係者で共有し、意見交換を行う総会を実施しました。植林開始から18年の時間がたち、植栽木が生長していく中で、森の下層植生も豊かになっています。公益的機能を発揮する森を更に活用する方法を関係者で模索し、ハーブやアロマセラピーを活かせないか等の意見交換が行われ、新しい可能性に期待が高まりました。森を見守り、適切な関わりを持ちながら森林再生を行う重要性を感じています。また毎年行っているモニタリング調査報告では、シカの頭数が昨年より少し減少していることと、シカ害対策ネットが有効に機能しているとの報告があり、ボランティアの皆さんの活動の成果がでていると、調査チームから報告がありました。
2024年度の活動も、皆様の募金のおかげで、無事に終了することができました。誠にありがとうございます。2025年度も活動頑張ります。
2024年度の活動も、皆様の募金のおかげで、無事に終了することができました。誠にありがとうございます。2025年度も活動頑張ります。
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総会の様子。
多くの協議会メンバーの参加がありました。 -
調査チームが報告した木の成長。
成長がいい場所では、5m以上の高さに成長しています。
※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。