世界遺産 富士山の森を再生! 〜100年の森づくり〜

[富士山の森づくり活動」は、オイスカがコーディネーターとなり、土地の所有者である山梨県や地元林業者、様々な関係者の方々と協議会を形成し、虫害で損なわれてしまったシラベの人工林周辺に広葉樹を植林、多様性のある森の早期再生を目指して2007年から行っている活動です。現在は、これまでに植林した木々が健全に育つように育林作業を中心とした活動を行っています。
2024年の上半期(4月〜9月)では、計8回のボランティア活動とウグイスの調査を実施しました。
  • 活動地から見た富士山(4月25日の下見で撮影)
    活動地から見た富士山(4月25日の下見で撮影)
【7月6日(土)のボランティア活動】
この日は、「富士山の森づくり」推進協議会の事務局であるオイスカが、全国の支援会員や在京の大使館関係者に参加を呼びかけ、富士山の森林整備を実施。今年は、全国のオイスカ会員、タイ・ミャンマー・メキシコの3か国の大使館関係者、KDDI株式会社の社員、ボランティアを指導していただく林業関係者を含めて約170名で、獣害対策ネットの補修や除伐など育林に必要な作業を行いました。この日の活動の特徴として、複数の在京大使館のスタッフやそのご家族にも参加を呼び掛けているところです。オイスカの個人や法人の支援会員に加えて、複数の大使館関係者が集い、一緒に森林整備活動を行うことは双方にとって貴重な機会にもなります。当日参加いただいたタイ王国大使館の大使は、「疲れましたが、楽しいです。富士山という場所に来ることができ、森の中で作業ができ嬉しく思います。自然を守ること(森づくり)は簡単ではないと知ることが出来て良かったです。非常に大変な仕事ですが、意義のある活動であると感じます。」とコメントをいただきました。
  • 参加者の集合写真
    参加者の集合写真
  • タイの大使館 大使の除伐作業風景
    タイの大使館 大使の除伐作業風景
【ウグイスの調査活動】
7月22日(月)に専門家の先生の指導のもと、富士山の森づくり植栽地周辺でウグイスの生息調査を実施しました。当日は2グループに別れて10地点を2回観測し、ウグイスの鳴き声から生息環境の変化を調査しました。植栽して成長した木々の近くで下草などがしっかり生えた地点では、ウグイスの鳴き声が多く聞かれるなど生息環境が変化してきていることが実感できました。
  • 専門家の先生立会いの調査風景
    専門家の先生立会いの調査風景
  • オイスカスタッフの調査風景
    オイスカスタッフの調査風景
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※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート