未来につながる森づくり「子供の森」計画

2019.9.30
2019年3月1日~2019年8月31日の間、皆さまよりお預かりいたしました募金を
2019年9月30日に公益財団法人 オイスカへ寄付いたしました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。

2019.10.11
【活動報告】
子どもたちの「自然を愛する心」を養いながら、地球緑化を進めるオイスカの「子供の森」計画。アジア・太平洋地域を中心とした36の国と地域において、子どもたちが学校や地域で行う植林活動や環境教育を支援し、子どもたち自身による持続可能なふるさとづくりを応援しています。皆さんからいただいたご寄附は、各地のこうした未来を担う子どもたちの取り組みに大切に活用させていただきました。今後もふるさとのために行動できる子どもたちを育てながら活動を推進して参りますので、引き続き活動を温かく見守り、応援していただければ幸いです。
ご支援いただいた活動の一例として、世界各地で取り組んでいる活動の中からミャンマーとフィジーの活動をご紹介します。

<ミャンマー>
 チャウダカ小学校 (Kyaut Da Kar Primary School)

チャウダカ小学校は、年間降雨量が400mm以下の中央乾燥地帯・エサジョ郡チャウダカ村にある学校です。近くには小さなダムがあり、そこから水を汲んで、飲み水や植林活動に活用しています。しかしながら、乾期の際には水不足が続き、苗木の管理も大変です。さらにこの村では、炭づくりをする人が多く、そのために多くの木々が伐採されてきました。
こうした地域の課題に対し、失われた環境を取り戻すだけでなく、潤いのあるふるさとを目指して、子どもたちが協力し合いながら乾燥に強い樹種の植林活動を行っています。
「子どもたちの中には、自然を大切にするだけでなく、仲間と協力するといった気持ちも生まれているように思います」と村長も嬉しそうに語ってくれました。子どもたちの頑張る姿を見て、これまでは伐採をする側だった村人たちが、積極的に植えた苗木の柵づくりや管理などを手伝ってくれるようなりました。生活をするためには木を切ることも避けられませんが、「切った後にはもう一度木を植えよう」という意識が村全体に育ってきています。
学校の敷地内だけでなく、村の道路脇にも植林。家畜も通るため、村人たちがトゲのある木を使って1本1本柵を作ってくれました
「森の中でいろいろな生き物を探して調べました。見つけた動物が大好きになりました!」と語ってくれた4年生のヤンミョーアウン君

<フィジー>
 ナトゥタレ小学校 (Natutale Primary School)

ナトゥタレ小学校は、フィジー諸島最大の島・ビチレブ島の中心ナボサ県にある学校です。学校の近くにはきれいな川が流れていますが、雨季のときは大雨によってその川が氾濫し、洪水の被害を受けるといった問題を長年抱えています。そうした問題に対し、災害に強い地域づくりを進めるために、1997年に「子供の森」計画に参加。以降、周辺地域における「子供の森」計画の先駆け的な存在として、地域の環境保全活動を牽引しています。
植林活動では、学校や村と相談して樹種を選択し、防風林・防潮林となるフィジー松や、マホガニーなどの堅木、また子どもたちの栄養源となるアボカドなどの果樹を植えています。また、ナボサ県内の2校からも子どもたちを招き、エコキャンプを開催しました。キャンプでは、子どもたちは森林の役割についての講義や自然観察、ネイチャーゲームなどを体験し、新しい友だちと出会いを楽しみながら、自然を守ることの大切さを学びました。校長先生も「プログラムを通じて、学校全体の意識が高くなったように感じています。子どもたちが生態系についての理解をより深められるよう、環境教育にも学校を挙げて力を入れていきたいです」と今後の活動にも非常に意欲的です。新たに村からも学校周辺の植林も依頼されたため、今後は地域とさらに協力・連携しながら、活動の輪を広げていきたいと考えています。
植林活動の一コマ。植林後も学校が責任を持って管理を行っているため、乾期が長引いたにも関わらず、高い生存率を保っています
2泊3日で行ったエコキャンプには、85人が参加

以上
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※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート