「子供の森」計画にご協力いただいた皆さま

公益財団法人オイスカ

子どもたちの「自然を愛する心」を養いながら、地球緑化を進めるオイスカの「子供の森」計画。アジア・太平洋地域を中心とした 36 の国と地域において、子どもたちが学校や地域で行う植林活動や環境教育を支援しています。皆さんからいただいたご寄附は、各地のこうした未来を担う子どもたちの取り組みに大切に活用させていただきました。コロナ禍によって、思うように活動が進まないこともございますが、地域と連携し、今後もふるさとのために行動できる子どもたちを育てながら活動を推進して参りますので、引き続き活動を温かく見守り、応援していただければ幸いです。
ご支援いただいた活動の一例として、世界各地で取り組んでいる活動の中からミャンマーとパプアニューギニアの活動をご紹介します。


<ミャンマー>
 ユワタ学校 (Ywar Thar High School)
ミャンマー中央乾燥地帯・マンダレー地域に位置するオイスカ農業指導者研修センターにほど近いユワタ学校は、ユワタ村周辺9村から生徒が通う基幹校で、保育園児から高校生まで528名が在籍しています。農業はそれほど盛んではなく、住民の多くがかつら産業に従事しています。残念ながら地域全体として教育や環境についての関心は低く、ごみの問題も深刻です。
 こうした問題の解決につながればという思いで、2019年から「子供の森」計画に参加しました。初めての活動では、保護者も参加して155本の苗木を植えました。植えた木は、生徒が2人で1本ずつ担当して、管理しています。水やりも毎日欠かさず行っており、乾燥地で厳しい気候状況にも関わらず、驚くほど大きくなりました。
ミャンマーでは、新型コロナウイルスによって、2020年3月から全国的に休校状態が続いていますが、コロナ禍においても、地域の協力を得ながら植林活動を実施。感染対策を行いながら、8月には新たに60本の苗木を植樹しました。木を植え、育てることを習慣にできるよう、コロナ禍が終息した際には、住民に対するセミナーも実施していきたいと考えています。


植林には保護者も参加

1年前に植林したニームなどの木々は大きく成長(2020年8月撮影)。学校休校中も先生たちが適宜管理を行っている



<パブアニューギニア>
サンバム小学校 (Sanbam Primary School)
サンバム小学校は、パプアニューギニア・ニューブリテン島北東部の奥地、バイニン族が住むサンバム村にある学校です。同村にはまだ豊かな熱帯原生林が残っていますが、周辺の村では移動式焼畑耕作や企業による開発によって、森林の劣化が進んでいます。オイスカでは、2009年より同村にて、定置型有機農業の普及や持続可能な林業を根付かせる試みなど、熱帯雨林を必要以上に焼き払わずに済む持続可能な村づくりに取り組んできました。
こうした取り組みを子どもたちにも普及したいという村人の希望から、2014年からは「子供の森」計画の活動も開始。村唯一の公立小学校の中で行われる植林や環境セミナーなどには、村人の多くが協力を惜しみません。緑化とともに環境教育を継続していくことで、熱帯雨林保全や持続可能な村づくりに向けた地域全体の意識が向上することを期待しています。

180名が通うサムバム小学校。植林活動には、中高学年の子どもたちが参加

ターミナリアなどの堅木やサワーソップ、スターフルーツなどの果樹を植樹


寄付する

※みなさまからお預かりした寄付金は、毎年3月1日から8月末日までの振込み分を9月末日に、また9月1日から2月末日までの振込み分を3月末に各団体へ寄付いたします。
なお、災害支援の受付け期間、寄付実施時期等については、各支援内容に基づき実施いたします。

活動レポート